home 帰ってくるとまたすぐ行きたくなる◆香港! 1
 

 
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●香港の国旗 
国旗
英国領時代は
ユニオンジャックに
獅子と竜
 
中国に返還されて
現デザインに変更

全く興味がなかった香港


 
 小小の持っているルイヴィトンのバッグは、殆ど20年選手です。母が香港に行った時に、買ってきて貰った物だから。何度も「行こう」と誘われながら、「香港なんて...」と何が気に入らないのか全く眼中に無かったのです。まあ、「お土産にヴィトンお願いね!」ぐらいのものでした。


 そして'96年のあの日まで、
自分の中に「香港」は何も無かったのです。
 
 
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混沌の中の街、九龍
雑然、混沌といった
言葉が似合う
九龍地区





●あとの3人は
アンディ・ラウ(劉徳華)
アーロン・クォック(郭富城)
レオン・ライ(黎明)


ある日突然、

映画の中の俳優に恋をした...



 その当時、仕事は毎日ではなく多くて週1-2回程度。無い時は全くナシ、のお気楽専業主婦。家事を済ませるとTV三昧の生活。数年前にWOWOWを入れて、なんとなく映画を観ては過ごす毎日。


 そんな時、何気に目に止まったのが
香港映画だったのです。当時は同じ映画を1ヶ月に何回もやっていて、最初はどうでも良かったのが何度か見ているうちに、じわしわと心に染みてきて、録画までして観るようになり、忘れられなくなって、深みにはまりました。


 でもまだ、香港に行く気も無く、私自身は今後の研究テーマは「ニュージーランド(NZ)のハーブガーデンにしようかな」なんて思って、NZに行ったりしていたところでした。


 妙なもので、NZに行く時に空港で、ある香港の歌手に、ほんの1m位の距離で遭遇しているんですよ。名前も知らなかったけど、CDにサインしていたから、「どこかの歌手なんだなぁ〜」くらいのもの。そうしたら、それは
張学友(ジャッキー・チュン)という四大天王の1人。香港の、いや、アジアの歌神だったのでした。
 
 

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香港島
香港島








●明星とは
香港のスターのこと
アンディ・ラウといった
四十路の男も
現役のアイドル

どうしようもなくなったのは
コンサートを見てから



 これも何気なく、私が恋をした香港の俳優が「日本でコンサートをする」というので、当日券の予約受付という電話をしてみたら、かかってしまったんですね。


 席は凄く後ろで、前で
何が起こっているのか解らないくらいだったのですが、豆粒ほどに見えるその揺れる姿、歌は2曲しか知らないけど、それ以外の歌もドラマチックで、 たまらなくそそられる、訳もわからないけど、こんな世界があるんだ...今まで知らなかった世界に私は大興奮、これからどうなるのか、なんて考えもせず...


 翌日から、レンタルビデオ借りまくり、東京のCD店に通い、どれだけCDを買ったか解らないほど。香港グッズを売る店の通信販売を経験し、たまたま同じ時期に2本映画が公開されていたので、映画館に通い、朝から晩まで
明星ずくめの日々を送り始めたのでした。


 NZはどこかに吹っ飛びした。頭は香港、仕事していても、歌が頭の中で回っています。何もかもが変わってしまいました。生き方までも...
もう、「香港に行きたい」という気持ちしかありません。いつかは香港に行くぞ〜そして香港!


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香港の夜景
香港の夜景

初めての香港はツアーでした
'97年5月



 京都の知り合いと「香港に行きたいですね〜〜〜」と話が盛り上がって、行くことになりました。同じツアー会社へ申し込み、片や関空、片や成田から、各自で香港へ。ホテルは一緒。なんだか知らないから一番安いツアーで、ビジネスホテルみたいな所。右も左も解らずに、すぐそこのホテルまでタクシー使ったり、バカやってました。


 とりあえず、明星のオタクビルに行ったり、明星さんの経営するお店に行ってみたり、出来ることはやってきました。まだ返還前で、空港も飛行機もビルを擦っちゃうんじゃないかってくらい凄い所を飛んでたんです。懐かしいなぁ〜
初めての香港は、なんだか解らないうちに過ぎてしまいました。
 
 
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スターフェリー
スターフェリー
 
もう1度、コンサート


 なんでだか、またコンサート。その年、リターンライブがあったのです。東京で2回あるので、「今度は2回とも行こう」と思いました。「コンサートって1回行けばいいものだ」とお考えの方、それは違います。何度見てもいいのです。
何度でも見たいのです


 さすがに大阪は「翌日は仕事だしなぁ〜」と諦めましたが、後に知り合った人達によると皆、大阪まで行ったとか。なんで〜〜〜でも、その気持ちは解ります。そして私は次、日本でコンサートが行なわれる時は「絶対に全部行こう!」と心に決めたのでした。


 (その時は東京2回&大阪1回のつもりだったから、それくらいならば、と。 しかし、それは甘かったのでした)
 
 
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ビクトリアピークの夜景
ビクトリアピークの夜景






Mandarin Oriental
超一流のロケーション
豪華なホテル施設
上品なムード
全てにおいて
世界トップクラス

2度目の香港 
ゴージャスな旅
'98年4月



 翌年にチャンスが回ってきました。明星関係で知り合ったマダムと息子さんとの香港。良いホテルに泊りましたよ。中環のリッツカールトンに3泊よ。私1人で、は大変な金額だったわけ。「香港用:500円玉貯金」で12万ぐらい貯めてたけど、焼け石に水的な金額に、私は思わず「なんで〜〜〜」と叫びたくなったですよ。


 それで言われたのが「いつもは
マンダリン・オリエンタルなんだけど、今回はあなたのことも考えてリッツカールトンにしました」って。「ランクを下げた」ってことを言いたかったらしいの。おまけに「もし大変だったら、別の安いホテルを探しますよ」って。そんなこと言われたら、 意地でも泊ります、リッツカールトン


 確かに何でもゴージャスでした。専用車のお迎えで、ベンツだかロールスロイスだか凄い車でした。どこ行くのもタクシーだし、一流レストランも行きましたが、なぜかいつも同じメニューを注文するの。


 そうしたら「息子が、『美味しい』と言われている店の食べ比べをしているんだ」って。私までそんなのに付き合ってられないわよ。コテコテのものばかりで、だんだん嫌になってきてしまいました。オタクビルや女人街とか行くのかと思えば、そういう所は全然行かないし、「何のために香港へ来たんだろう」と悲しくなりました。


 わざわざビザも取って広州も行ったけど、ホコリっぽくて、食用だか知らないけど、籠に入った猫なんか市場で見かけちゃったし、散々でしたね。最後はなんとなく気まずくなりましたからね。あまりにも価値観が違い過ぎました。
よく知らない人と旅はするもんじゃないってね。いい経験をしました。


写真●Neo Nostalgia
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